トレーニングと休養
適応というものを考える上で重要なのが、超回復というものです。
トレーニングによって、筋組織は損傷されます。損傷された筋組織を修復するに当たって、以前よりも強い負荷に耐えられるように作り直すのが超回復であり、これも「適応」です。
これを「ルーの法則」と言います。従って、超回復を期待するには、修復に必要な休養と時間が絶対的に必要となります。
これを誤ると、過負荷となり、いわゆる使いすぎ症候群を起こす元となります。通常、筋組織の回復には24から72時間必要(年齢や体力によります)とされますので、この期間はトレーニングを追加するのではなく、休養させる事が重要なのです(もちろん他の部位のトレーニングは支障ありません。当該筋肉に対して、の話です)。
また、筋組織の修復には相応のエネルギーが必要です。筋組織の構造主体であるタンパク質(アミノ酸)が筋肥大に重要な事はよく知られていますが、それを作るためのエネルギーも当然必要なのです。それには適度な炭水化物(糖質)と脂質が必要です。ですから、体作りにはタンパク質ばかりをとっていてはダメなのです。プロテインはあくまで「補助」です。また、脳はエネルギーとしてブドウ糖しか利用出来ませんので、炭水化物が不足すると脳機能の低下が起こります。
ダイエットでもそうですが、極度に炭水化物を減らすと、脳が利用出来るブドウ糖が減ってしまい、体がうまく作れないどころか、精神障害を引き起こす事さえあります。
バランスよい食事が必要なのです。また、筋トレの際にも、同様のことが言えます。
運動負荷時には筋肉の合成要素であるアミノ酸もエネルギー源として使用されます(これをタンパク異化と言います)。
すなわち、トレーニング時には筋肉も同時に壊されている(タンパク異化)のです。この時、エネルギー源として利用しやすいブドウ糖を投与してやると、アミノ酸の消費量が少なくなり、トレーニング後の筋肉の再構築に使用出来るアミノ酸の量が増えることになります。
即ち、効率の良い筋肉の構築が行われるのです。また、運動後の筋肉再構築(これをタンパク同化と言います)は運動終了直後から48時間くらい持続すると言われます。
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2012年9月7日 | コメント/トラックバック(0)|
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